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暢気眼鏡の日々

京都市在住のイラストレーター、ナカガワ暢の日記です。

夢枕獏さんと空海とのんのんのん

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なつかしいような
常にきこえていて
ふだんはきづかない
あたりまえの音

のんのんのん 

とおいような
ちかいような
母なる音
ああそうだ
これは心音ではないか
(中略)
これは大地の心音ではないか

陰陽師 蝉丸より

夢枕獏さん、紫綬褒章おめでとうございます!

去年末、下鴨神社で行われた夢枕獏さんの朗読会の折
朗読された蝉丸の一説をいきなり書いてしまいました。
あの日、下鴨神社の軒下でスタンバイしている獏さんと
ずっといっしょにいたのですが
壇上にあがり、語りだした冒頭がいきなり
のんのんのん。
自身と大地の心音として「のんのんのん」と
私の名を呼ばれたものだから
すっころぶほどに驚いて
獏さんに何か術をかけられた
気さえしたことを思い出して。

夢枕獏さんとお会いできたのは
TIMEMACHINERECORD五島さんが獏さんご夫婦と仲良しだったことから。
獏さんのお話はなんだかいずれもどこかロマンチックで
酒席でうっとり聞いた覚えがあります。

そしてナカガワ暢イラストレータ人生でも
またとない機会をいただいたのがコレ。
これまた獏さんと親しくしている
美しいサックス奏者であり才人、仲野麻紀ちゃんのおかげ。

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と、やや自慢臭の香る獏さんと私の
関係性のPRはこれまでにして。

そんな獏さんの小説「沙門空海鬼と宴す」が映画化されたということで
字幕版と吹き替え版両方見てきました。
空海 KU-KAI 美しき王妃の謎
http://ku-kai-movie.jp/

吹き替え版は余裕を持ってみれたものの
字幕版が京都ではいつの間にか終わっていたので
あわてて大阪まで観にいってきました。

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たくさん泣きました。

獏さんの小説を読んだときに頭に思い描いた
不思議な世界が想像を超えた奥行きでそこにはありました。

すべてがダイナミックで、異空間。

特に極楽の宴のシーンは圧巻で
絵に描いた華はいつの間にか美しく咲き誇り
かとおもえばあっという間に消え去り
空を舞う天女は深紅の池に吸い込まれ
巨大なねぷたのような魚たちが
遊郭の天井を泳ぎ…

何度でも見返したい、もしも願いが叶うなら
そちらに連れて行ってほしい、
そんな世界がこの映画の中にありました。

こんな感動の少しでも表現者として描けたらと思うと
ぽろぽろ泣けてきました。

えがかれる悲しみも喜びも
ただただドラマティックで
それは夢を見ているようで
心奪われ夢中で食い入りました。

そして私にとって面白かったのは
この映画のカナメが「長恨歌」という詩にあるところでした。

この詩が楊貴妃の真実を伝えているか。

チェン・カイコー監督がパンフレットで最初に書いてありました。

この映画が求めているものは「美」である。
中略
それは、この世の中の「美」が徹底的に破壊されないように守る為である。

おもえば最近の映画は
リアルなものが多いような気がします。
それが悪いということではないんですよ。
でも、「美」という果てしないものに
情熱の注がれたこの映画は私の心を強く打ちました。
そして、獏さんの描く時代の、
詩であったり、唄であったり、絵であったりという
今の時代ではともすれば無用と思われがちな…「美」…
のありかたが、それ自体が、たいそう美しいな、と、
心をぶるんぶるん感動で震わせながら思ったのでした。

で、たいそう感動し、満足して
大阪から京都に帰ったその晩から
何年ぶりかの体調不良。
ゾンビのようにしか歩けないし
コンビニでは「袋いらないです」が
咳のせいで「ゴボボボボブグリョギラニャビデブ」となって
聞いてもらえなかったりで、今もまだ咳き込んでいて
これはもう、絶対に白龍が飛ばした蠱毒のせいだと
おもいこんでいるのでした、ゲホホ。
(映画を見た人にしかわからんネタ入れた!)

で、さいごに獏さんと私の写真を載せたいな~と調べたところ皆無、。
9係のクッキーと獏さん(表情、困惑気味)と彦いち師匠という写真ならありましたので
(まだお会いしたこともないのに彦いち師匠すみません…)
載せておきます。(撮影:オヒトがよすぎる、チャンプ生駒純司さん)

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ではまた!




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  1. 2018/04/29(日) 00:07:04|
  2. 暢気な日々なのだ
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特捜9、はじまる

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特捜9、はじまりましたね!

先日は羽田さんのブログでホロリ。
渡瀬さんの1周忌のすてきな
演出にしびれました。
https://ameblo.jp/hada-michiko/entry-12365766838.html

ちなみに私の描いた今年の台本イラスト。
小宮山さんは、そう、あの人と電話をしています。

原沙知絵さんはインスタグラムで
台本イラストをアップしてくださっていました。

さて。
昨夜のオンエア。

9係産みの親、名脚本家
深沢正樹さんの手腕がいかんなく発揮され、
9係→特捜9へとのバトンが見事になされていて。
もう、心は拍手喝采。
で、このおもいはきっとたくさんの9係ファンの方と
共有できたと思うのだけれど
「ああ!今年もこのメンバーが見れるんだ!」
という、すこし涙腺もゆるむ、安堵感。

ちなみに手前味噌でこっぱずかしいですが、
この第一回の台本を読んだとき。
絵の稚拙さはともかくとして。
このイラスト案にしてよかった、と思いました。

今年もまた訪れた「新しい」春、桜の舞う下で再集結する、メンバー。

冒頭から音楽の吉川さんが
指揮者として出たり、
T監督も出ていたりというウチワネタも個人的には大うけ。

なんて、喜んでいたら、大変なサプライズが。

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台本イラストは、スタッフ・キャストの皆さんに捧げるもの。
クレジットが出る日が来るとは思っておりませんでした!!
9係スタッフのみなさんの笑顔が眼に浮かぶようで、
とりあえず手を合わせておきました。
大・感・謝!

で、9係(あ、いや、特捜9)応援隊Hさんから速報で
特捜9サイト見たら、クッキーと、クリアファイルの発売!
もちろん、ざっくりとは聞いてましたが、
クッキーはともかくとして
クリアファイルは、うれしすぎて
とりあえず、信じないことにしていましたので笑
わ!ほんまやったんや!
と、ただただうれしかったです。

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変わらぬメンバー。
でも進化していく、特捜9。
色々がうれしく、発進!!

どうぞどうぞ、今後とも宜しくお願いします!

http://www.tv-asahi.co.jp/tokusou9/

では、またまた~~。
(特捜9内の矢沢風に手を振って)


  1. 2018/04/12(木) 09:24:30|
  2. 警視庁捜査一課9係なのだ!
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梅と六人の女 其の⑩ 閉幕

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喫茶梅の扉が開き、お客さんが入ってくる。
梅のお母さんがおしぼりと水を置く。
「珈琲で」
お客さんの目線がふと壁で止まる。
お母さんが
「いま、この子が個展をしてますねん」
と案内してくださり、へへ、と私が
お客さんに案内を渡す。

こんなやりとりを何百回と、してきたのだろう。

無事、梅と六人の女 其の⑩
今日で終えることができました。

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お越し下さった皆様、
応援下さった皆様、
本当にありがとうございました。

去年ナカガワ暢10周年の節目で
梅と六人の女(略してウメトロ笑)も今年で10年目。
梅さんでの思い出は、まるまるナカガワ暢の歴史です。

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(10年前の個展案内)

喫茶梅は、花街・上七軒で50年ちかくしている歴史ある喫茶店。
はじめの何年かは、梅さんでの個展は
光栄である一方で、緊張もしました。
でも毎年ごとに梅さんとの仲が深まり、
常連さんとも顔なじみになり、
今ではまるで家族のように接してくれて
いまは、どこにもかえがたい居心地のいい空間です。
ことしは、ふらりと立ち寄られたイスラエルから来た夫婦が絵を買ってくださったり、
梅さんを通じてたくさんの方と出会い
その出会いが色々なふうに転がっていき
ここでは書き切れない、いろんな世界を見せてもらっています。

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また、ギャラリーとは違い、梅さんは喫茶店なので
私を応援しに駆けつけてくださった方に
飲食をしていただかなくてはいけなかったり、
他のお客さんがいる場所に絵を観にいくことができず
時間をとらせてしまったりと気を使わせてしまったりで、
申し訳ない、と思ったりもします。
でも、わがままとわかりつつも。
気配りをしたりさせたり、
近況を報告したりしてもらったり
お菓子を頂いたり一緒に食べたり
そこにお母さんも入ってきたり
雨降ったり、梅が咲かなかったり、桜が早く咲きすぎたりが
本当に楽しい日々でした。
在廊の毎日がちいさなドラマで溢れていました。

今年のウメトロは例年に比べて長かった上、
天神の日(毎月25日)が2月も3月も日曜でスタッフ参加
大賑わいでへろへろになったり(絵のお買い上げもありました!)、
北野をどりが私のラッキーナンバー第66回だったり、
なんだか色々スペシャルだった気がします。

来年も開催したいと思うので
花街・上七軒の春の小さなウメトロ騒動に
是非来年も、来年こそ、ご参加して下さい。

喫茶梅様、本当にこんな私を10年ありがとうございました。
どうか来年も宜しくお願いします。

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次号 特捜9。


  1. 2018/04/08(日) 01:51:03|
  2. 個展なのだ!
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春のチラシ色々フェスティバル

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萩原朔太郎「月に吠える」より

林あり
沼あり
蒼天あり
ひとの手にはおもみを感じ
しずかに純金の亀ねむる
この光る
寂しき自然のいたみにたへ
ひとの心霊(こころ)にまさぐりしづむ
亀は蒼天の深みにしづむ

大学時代に友人に教えてもらったとてもすきな詩です。
森の奥深くにある、深いアオ色に広がる沼、見上げると木々の間から見える蒼天。

さて。
ここ最近、ひたすらライブのフライヤーやCDデザインをつくる日日。
感性がそれぞれに豊かなひととの制作は時になかなか大変で、
フラッフラになることもしばしば。
例えるなら、憧れのひとと付き合えて幸せだけど、
いいかっこしたくて無理してヘロヘロ。
でもヘロヘロになっても、好き。幸せ。というかんじ。
なんてヘロヘロロ自慢?を生意気にもしている私ですが
個展に来てくれた人と仕事の話をしたりすると
当たり前の話なんだけど、みんな色々な思いをしながら
なにがしか抱えながら、働いて、生きているわけで。
こうして好きな仕事で充実した日々を送れていることに感謝だなあと
改めておもう日々です。

さて。
というわけで最近の仕事をゴゴッと出します。
ここ最近の仕事は、「色」にこだわった仕事が多かったです。

日吉くんの「蒼」
Exchange of Courtesies 〜師弟のようなライバルのような谷川賢作&日吉直行、2手と4手の一夜~
谷川賢作p 日吉直行p

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谷川賢作さん×日吉直行さんのDUO。
谷川賢作さんhttp://tanikawakensaku.com/
ピアノ×ピアノのバトル。
天からピアノの才能がもらった二人がどんな火花を散らすんだろう。
演奏にそんなドラマ性もあって、必見必聴だと思うな。

大前チズルさんの青。
ZeN ×3 Blue “善禅然青”
大前チズル(P) 中島教秀(Wb) 芳垣安洋(Ds) TeN(歌) 和サブロー(歌)

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チズルさんのおかげでボーカルに中毒化。
和サブローさんもTeNさんも、色々な意味で最高の歌手です。
あっという間に引き込まれるうたのチカラ、演奏と見事にからみあう表現力。
ボーカルの良さはライブに不馴れなひとにも分かりやすいこと。
きっと素晴らしいので是非。
メンバーも実力派の凄腕ぞろいです。
敬愛してやまない粋なピアノ弾きのチズルさんにこうして仕事をいただけるのが、ただただ嬉しいです。
そして私もチズルさんのように好きな表現者と自然に交わっていきたいな。

再び日吉くんの「群青」。
Naoyuki Hiyoshi TRIO
日吉直行(piano)水谷浩章(bass)芳垣安洋(drums)

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ただ音に生きている日吉くんが選んだ珠玉のメンバーのライブ。
日吉君のイメージを会うたびにリスニングしていて水面を描きたくなり
あたまでどうすればわたしのおもう水面が描けるか構想を練って、ババッと描きました。
描いた時間は割りに短かったけど、なんか完成した途端、どっと疲れたな。

山村有佳里さんの「紫陽花色」。
山村有佳里 無伴奏コンサート

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精力的に色々なところへ赴き活躍するフルート奏者山村有佳里さんのソロコンサート。
聴く人を引きこむさまざまな音色を持ったフルートです。

朗読劇。赤と白と黒。
Art Dance 朗読劇 【身毒丸】

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昔少しだけ芝居してたのでめちゃくちゃ懐かしかったお題目。
個展に来てくれた友人とテラヤマトークに盛り上がりました。
※テラヤマとは劇作家寺山修司のことです
会場も演者も素敵。
テラヤマワールドは特異な世界だけど
拒絶反応起こす人もいるかもしれないけれど
一度は体感してほしい世界です。
美しくはかない女性、美少年を描くことはとても楽しかったです。

佐津間純さんの「黒」
LIVE@PICNIC vol.7
佐津間 純 / g 小島のり子 / fl 澁谷盛良/ b

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ギターとフルートとベースというのが
私には珍しい組み合わせで面白そう!
このチラシもなかなかに難産でした。
ジャズのフルートもいいよね。
近ければ行くのにな。

亀  

林あり 沼あり 蒼天あり
ひとの手にはおもみを感じ
しずかに純金の亀ねむる
(純金の亀てなんや)
この光る寂しき自然のいたみにたへ
ひとの心霊にまさぐりしづむ
(手の上におるんやろかこころにおるんやろか
沼にいちばんおるっぽいけど)
亀は蒼天の深みにしづむ
(蒼天の深み?え?え?)

と実はちっともこの詩を理解できないのですが、
突っ込みだしたらとまらないのですが、
でも好きなのでした笑
詩って不思議。

相も変わらず久しぶりの更新が、とっちらかっていてスミマセン。
ではまた。

インスタグラムはじめました。
FBはよく投稿しているのですが
見ることができない方もチラホラ。
気ままに更新して行きますので
よければフォロー下さい。

https://www.instagram.com/nonkimegane6_6/


  1. 2018/04/05(木) 18:58:07|
  2. チラシつくったのだ!
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